生活感のある現実に根ざしたおとなは、ナマの生活が影を落としている
学生のうちは生活に根ざしたことを考えようにも、まだ生活がはっきりしていないの
だから本による知識に根ざしている。テレビによって世界の映像もみるものとして
知識の創造になるが、あくまで間接的であってナマに経験しているわけではない
従って人々の考えることに、あせのにおいがない。次から次の映像に実態が
あいまいになる傾向がつよくなる。見たり読んだりばかりが思考ではない
働くものもまた独自の思考を生み出すことを、みのがしてはならない